代表理事あいさつ
日本ペットBLS防災学会 代表理事
内閣府認定地域防災マネージャー
地区防災研究所 所長 山本大樹
当学会は、離島の防災を研究するため、2021年4月に沖縄県の琉球大学内に開設した「地区防災研究所」が始まりです。
離島住民への防災教育をはじめ、支援物資の輸送、自治体の避難計画の策定など、多岐に渡る業務内容でしたが、ペットの防災に関する内容は希薄。ペットの飼い主はもちろん、自治体や災害発生時に避難所運営に携わる方など、多くの方がペットの対応に戸惑い、対処できない様子が伺えました。
私は内閣府の事業や環境省で防災の専門家として従事した経験はありますが、ペットを含めた防災に関してはあまり注力してきませんでした。
しかし、ペットオーナーが増え、ペットとの共生が重視される今、ペットの防災も必要不可欠といえます。
この現状をふまえて立ち上げたのが、人とペットの防災に特化した「日本ペットBLS防災学会」です。
当学会は社会貢献活動として、以下の方々にペット心肺蘇生法トレーニングプログラムを無償提供してまいります。
① 2022年から国家資格となる動物看護師およびその資格を目指す学生
② 火災現場でペットを安全な場所に救助する消防職員
③ 離島や無獣医村など、獣医療を受けることが困難な地域にお住まいの方
④ 耳の不自由な方
さらに国内外の学会や関係団体と連携を図るとともに、仮想空間メタバースの活用など様々な方法を駆使し、人とペットが幸せに暮らせるまちづくりを実現していきます。
皆さまのご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
川瀬理事あいさつ
日本ペットBLS防災学会 理事
日本獣医救急集中治療学会 理事長
札幌夜間動物病院 院長 川瀬広大
犬猫が心肺停止状態から無事に回復し、普段の生活に戻ることができるようになるには、いかに迅速に心臓マッサージや人工呼吸などの適切な処置ができるかにかかっています。
動物病院に行くまでの数分間を胸部圧迫(心臓マッサージ)できることで救える命があります。愛する家族の命を守れるのは、一番そばにいる飼い主様です。
これを機にエビデンス(科学的根拠)に基づいた正しい心肺蘇生法を習得してみてはいかがですか? 多くの飼い主様がペットBLSに参加し、多くの動物が再び幸せな生活を送れることを期待しています。